囁くものたち

2018

用途のある家具にしても用途のない造形物にしても制作をする上で気を付けている事。
それは材料として古い素材や長い年月波風に晒された流木などを使うので元々の素材感やテクスチャなどをどこまで残すかという事。
制作を続けてきて、モノが持つ記憶と時間、それを感じ考えながら制作をして行く事はものとの対話の様な行為だと思うようになりました。
とても良い素材があってもそのままでは作品としてなりたたず、手を加え過ぎて押さえつけてしまえば古い素材を使う意味はどんどん薄れていってしまう。
古い素材の持つとても小さくすぐに消え入ってしまうような囁き声。
その小さな声を必死で拾い集め形にしていく。
その様にして出来上がった作品達はどこか静かな部屋の片隅で囁きあっているような気がするのです。